ウィンタースポーツとは
ウィンタースポーツとは主として冬に行うスポーツを言います。冬季オリンピックに採用されている競技は雪や氷の上で行う競技ばかりですが、一般の人にとっては、サッカーやマラソンなども冬とイメージの結びつく競技です。
オリンピックでは1908年の第四回ロンドン大会の時にフィギュアスケートが行われたのが、この手のスポーツが採用された最初です。
しかし通常のオリンピックの日程でこういうものをやるのは少し無理があります。そこで冬季オリンピックを独立させようという提案が一部の国の間から起こり、その中のフランス五輪委員会が中心になって1924年シャモニーで試験大会が行われることになりました。
この大会はちょうどうまい具合に同じ年にパリで正規のオリンピックで開かれることになっていたので「第8回オリンピアードの一部としてIOCが最高後援者となりフランス・オリンピック委員会がフランス冬季競技連盟とフランス・アルペン・クラブ共同でシャモニー・モンブラン地方で開催する冬季スポーツ大会」という名称で開催されましたが、この大会が成功したことによって冬季競技の独立に反対していた北欧の国も折れて、これが第一回冬季オリンピックとして認められました。
ウインタースポーツの広まり
ウインタースポーツといえば、以前はスキーぐらいでしたが、現在ではあらゆる種類のウインタースポーツを楽しむことが出来ます。特にフィギアスケートは世界的にも大人気なので、スケート選手に憧れて始める子供さんも年々増えています。
スキーやスケート以外にも、スノーボードは少し前に流行したので、ボードを持っているという方も多いかと思います
。スキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しむ方には日本の雪質は良いと言われています。
ここ最近では、北海道に大勢のオーストラリアからのスキーやスノーボードを楽しむ観光客が訪れているということで話題になりました。
日本の雪質は良いということで、オーストラリアやニュージーランド、中国などからの観光客が多く訪れています。
ウインタースポーツは、スキーなどあまり事前にスポーツ用品を購入しなくても始めることが出来るのが魅力です。特にソリなどは、ソリさえあれば誰もが楽しむことが出来るので、初めてウインタースポーツをされる方は雪に慣れるためにも良いと思います。
スキーの歴史
スキーの歴史は、人類の歴史と切っても切り離せないほどの関係を持っています。考古学上でスキーが現れたのは紀元前2500年前後のことで、スカンジナビア半島の遺跡に残されていた壁画に「スキーを履いた人」の姿が描かれていたといいます。
この壁画が描かれた同時代には、各地で偶発的にスキーの原型が誕生していたようです。このスキーの原型は「かんじき」のようなもので、やがてスキーへと発展する土壌を根付かせていったのです。
スキーは、雪山越えの必要もある軍隊によって運用され発展したスポーツです。しかし、昔の軍隊の大半は常に従軍しているわけではない農民が占めていたので、自然にスキーは民衆にも浸透していきます。その結果、スポーツとしてのスキーも同時に発達していったのです。
世界最初のスキーの大会とされているのは1769年、または1843年にノルウェーで行われた競技会といわれています。
この大会をきっかけにして、スキーはスポーツとして確立し、世界的に広まっていくことになります。そして、1924年に開催された第一回冬季オリンピックにおいてスキーは競技種目となり、スポーツとしての地位を確立したのでした。
スキー板
俗に「スキー板で滑るからこそスキーである」と言われるほど、スキー板はスキーを楽しむ上で欠かせないものです。スキー板の原型は前述の通り、木を彫ったものや骨を加工したものが使われてきましたが、次第に現在のものに近い長い板へと変わっていきました。
昔のスキー板は、紐やベルトで足を固定するようになっていたため外れやすいと言う欠点を持っていました。
こういったスキー板などの欠点を解消したのがソンドレ・ノールハイムという人です。ノールハイム氏は、固定式ピンディングを発明してスキー板の欠点を解消し、踵が自由に動くテレマークスキーを開発し、近代スキーに大きな一歩を残したのです。
かつてのスキー板は、その名の通り木材を板状に加工したり竹を割った物を加工したりして作られたものが主流でした。木材や竹のしなり易さが衝撃を吸収してくれるからです。
しかし、現在はより早く安全なスキー板を生み出せる樹脂製のものが主流となってきています。素材の変化と共に、板そのものの設計も大きく変化し昔の技術では不可能だったスキー板が次々に作られるようになったのです。
たとえば、スラロームなどの曲る滑り方をより速くする設計になったカービングスキー、通常のスキー板よりも短くストックを必要としないファンスキーなどの新しいスキー板が次々と作られています。