バレーボール
日本では小学生から大人まで人気のスポーツの1つがバレーボールです。学生時代だけでなく、大人になってからも「ママさんバレー」という言葉があるように、日本人にとっては非常に身近なスポーツがバレーボールです。
そもそもバレーボールはいつどのようにして生まれ、広まっていったのでしょうか。
■バレーボールの歴史
バレーボールは1895年(日本だと明治28年)にアメリカ(ウィリアム・G・モーガン氏)でうまれた室内競技です。
元々アメリカでは同じ室内競技である「バスケットボール」のほうが人気がありましたが、競技内容の激しさから体格のいい若い男性や女性などに限定されてしまうという事がありました。
そこで老若男女問わず誰もが楽しめる室内スポーツがないかということで生み出されたのがバレーボールなんです。実はバレーボールが生まれた時の名称は異なっており「ミノネット」「ミントネット」などと呼ばれていました。
当時のルールはネットをはさんでボールを床に落とさないようにボールを打ち合うというだけの単純明快なルールでしたが、その後何度かルール改正を行い、テニスで地面に落ちるボールを打つ「ボレー」というプレーにちなんで「バレーボール(Volleyball)」という今の競技の名前に変わりました。
■日本での歴史
日本にバレーボールが持ち込まれたのは1910年代といわれており、日本でも当時はまだバレーボールの正式ルールが決まっていない時代で、現在のような体育館もないため、屋外で行わており、当初は16人制のスポーツでした。
その後日本でもバレーボールが定着していくと、1927年には9人制のバレーボールが定着しました。
第二次世界大戦が終了した1947年に国際バレーボール連盟(FIVB)が設立さえると、アメリカやヨーロッパで普及していた6人制のバレーボールが正式採用されました。
ちなみにヨーロッパでは日本よりも約10年遅い1920年ごろにバレーボールが広まったそうで、その時にはアメリカでもルール整備がされていたため、6人制のバレーボールが一般的でした。
日本は1951年に国際バレーボール連盟に加盟しましたが、その頃の日本はまだ9人制が当たり前の時代でしたので、国際試合をするために初めて6人制が採用されました。