スケート
スケート(skate)の語源は、オランダ語で「脚の骨」を指す「Schaats」という単語に由来していると言われています。
スケートの歴史は、紀元前の石器時代にまで遡り氷上を移動するための手段として使われていたと記録されています。この頃に使用されていたのが動物の脚の骨を欠いてエッジをつけたものだったことがスケートの語源となっているのです。
スケートがスポーツとして親しまれるようになったのは18世紀に入ってからと言われています。スケートが最も盛んに行われたのはオランダで、世界最初に行われたスケートの大会はオランダの首都・アムステルダムであると言います。
この大会で行われたのは今で言うところのスピードスケートの原型で、タイムを競い合うと言うものだったそうです。
同時期にスコットランドではフィギュアスケートの原型が誕生し、19世紀にはアイスホッケーが誕生しています。これらのスケート競技は、スケート靴の発展と共に発達してきたのです。
スピードスケート
スケート競技の中でも古い部類に入るスピードスケートは、陸上競技のようにタイムを競い合うという単純さとは裏腹に、選手の鍛錬や使用するウェアやスケート靴など細かい要素を積み重ねていく奥の深い競技です。
スピードスケートは、二人の選手を競い合わせる「ダブルトラック」方式を採用しています。これは、明確な形での決着を付ける目的と記録を伸ばすためのモチベーションを高める効果を狙っているものなのです。
スピードスケートの選手は空気抵抗を少なくしてスピードを高めるためのウェアと、踵部分のブレードが離れる構造のスピードを出すのに適したスラップスケートを着用して競技を行います。
フィギュアスケート
フィギュアスケートは元々、「文字・図形」という意味を持つフィギュア(figure)を氷上に描くという意味を持った娯楽でした。
スピードスケートとは違い、フィギュアスケートは貴族の遊びとして生まれ、礼服をモチーフとした衣装を身に付けて演技を行うようになったのもその為です。
フィギュアスケートは演技における技の技術と、技の組み立てからなる構成の二つを評価の対象としています。フィギュアスケートには、男性・女性・男女ペアの三種目があり、ダンスやバレエなどの舞踊の影響を大きく受けています。